アイスランドの治安 (Safety in Iceland)

治安の面では比較的安全な国です。英語も通じ、一人旅でもそれほど不安を感じることはありません。
それでも旅行中は所持品、特に貴重品(パスポート、身分証明書、現金、カード、携帯電話、タブレット、パソコン、カメラなど)の置き引き等に合わないよう注意してください。
夕方からバーや飲食店など町の中心部へ出かけるならばそれなりの危険があることを認識してください。新しい友人を作ることはいいことかもしれませんが見知らぬ人と飲み歩くことはお勧めできません。
ここ数年間で窃盗、暴行、強姦といった事件も増えつつあります。麻薬(不法薬物の所持、使用はアイスランドでも違法です。)の使用も問題化しつつあり所持、使用の場合は厳重に処罰されます。政治不信によるデモ、抗議活動も時折見られますが興味本位で近づくことによる被害も考えられます。
アイスランドには多くの火山が存在しています。気象局による観測が行われているとはいえ、いつどこで噴火することを確実に予測することは難しいものです。危険な兆候がみられる場合には当局から出される指示に従うことが大切です。

旅行保険 (Travel insurance)

特別な疾病のある地域ではありませんので特別な予防接種は不要です。
とはいえ、万が一に備えて旅行保険に入られることをおすすめします。
カード付帯の旅行保険も増えてきていますが、航空機の遅延をはじめ、どの保険で保障されるか出発前に必ず条件をご確認ください。トレッキング、登山、ダイビングなどの予定のある場合は保険の適用範囲が変わる場合があります。

アイスランド火山情報 (Volcanos in Iceland)

アイスランドで必要な火山情報を提供しています。警報などが発令された場合は必ず当局の指示に従ってください。

アイスンランドは北大西洋のホットスポット (活発な火山帯) の上に位置していますのでいつ、どこで火山活動が起きても不思議ではありません。
しかし、不必要に不安になる必要はありません。必要な情報はインターネットなどを通じて提供されています。重要なのは、正確な情報を確実に入手し、それに従い正しく行動することです。

役立つリンク
緊急時、災害時は下記リンクから信頼できる情報を入手できます。当局から指示が出された場合は速やかに従ってください。

災害対策本部Almannavarnir
アイスランドの新聞Morgunblaðið
アイスランドのTVRíkisútvarpið
SafeTravelSafetravel.is
道路交通情報Vegagerðin
天気予報Veðurstofan
ケプラヴィーク空港Keflavil Airport

緊急、非常時におけるアイスランド当局の対応について
今後の参考のため、過去の事例を記載しています。

2010年のエイヤフャトラ氷河での火山噴火への対応

アイスランドへの旅行は安全か
当局の指示に従っているならば安全です。
エイヤフャトラ氷河での火山噴火の際もアイスランド全体が被害を受けたわけではありません。降灰による被害もアイスランド南部の火山近辺の一部に限られていました。
火山活動についてはアイスランド気象台・沿岸警備隊などによる定期観測も続けられているので最新情報を入手できます。もちろん噴火の際には航空便の遅延などにより旅程の変更が生じる可能性もあります。アイスランドは九州よりも大きな島なので火山から離れているゴールデンサークル、ブルーラグーン、ミィヴァトンなどを十分楽しめる観光スポットも数多くある。準備さえしているれば今まで以上にアイスランドを楽しむことができます。

最新のアイスランドの火山情報を入手
インターネットでの情報がいつも最新とは限らない。特に海外で配信されている情報には古い画像、映像が残っていたり、情報が不正確なことが多々あります。火山が噴火し、噴煙を上げている様子ばかりを見ていると不安になり、アイスランド全体が火山灰に覆われているのでないかと感じても不思議ではありません。
現在、火山灰の被害も限定され清掃も行われていて状況は落ち着きつつあります。一時的に中断されていた南部アイスランドへのツアーも再開され、氷河の近くで起きている火山噴火を一目見ようと訪れる観光客も増加しています。
当サイトではアイスランド旅行に必要とされる情報を現地当局、報道機関からの情報(アイスランド語が情報源)を、日本語で提供していきます。

どんな準備が必要か
火山灰が心配、また呼吸器系に疾患をもっているのであればマスクを用意することをお勧めします。
また飛行機の遅延などにより滞在期間が延びた事を考えて、服用している薬があるならば数日分の予備を持ってくることや、医者に英語による処方箋を書いてもらうこともできます。
航空機の遅延や変更が生じた際の連絡先と方法も確認しておくことが必要です。(旅行代理店・航空会社へ事前問い合わせなど。)

航空便について
2010年4月に起きたエイヤフャトラ氷河(Eyjafjallajökull)の火山噴火で火山灰の拡散により欧州の航空当局による規制により航空機の運航に影響が生じました。これは飛行機が火山灰の中を飛行するとエンジンや機体に損傷が出ることを未然に防ぐためです。飛行機の速度を計測するピトー管に火山灰が入り込むと計測に支障をきたすこともあります。降灰の範囲予測によっては空港に運用規制がかけられることもありますが安全のためとご理解ください。(空一面が灰で覆われるのは火山の近くだけで広範囲にわたって視界が遮られているわけではありません。)現在では規制も明確になってきているので先のような混乱が起きることは少ないと予想されています。各航空会社も対処方法を打ち出しています。
ケプラヴィーク空港(Keflavik Airport)が運用できない場合はアクレイリ(Akureyri)が代替空港として利用され、レイキャヴィークとは航空会社がバスによる代替輸送(片道約5時間)を提供していますが、搭乗客であること示さなければなりません。
ケプラヴィーク空港がハブとして機能できない場合、アイスランド航空はグラスゴー空港(Glasgow Airport)を代替ハブとして運用予定です。グラスゴーから各地へのアイスランド航空便へ乗り継げますが、航空便名が変わることになるので事前に航空会社に連絡することが必要です。

2020年のCOVID-19における規制。(2022年2月25日より解除)

出発前 全ての旅行者に適用されます。
1). COVID.ISのサイトからアイスランドへの到着予定日を事前登録する必要があります。
2). 飛行機搭乗前に、アイスランドへの出発72時間以内に発行されたPCR検査の陰性証明を提示する必要があります。ワクチン接種完了者、PCR検査、EU/EFTAでの抗体検査により、COVID-19に感染していたことが証明がされている人も含まれています。不備の場合、搭乗拒否されます。

アイスランド入国時にいずれかの条件を満たしている必要があります。
1). アイスランドへの出発72時間以内に発行されたPCR検査の陰性証明の提示。
2). アイスランド当局が承認するワクチン接種完了証明。(詳細)
ワクチン接種後、有効性と接種証明が認められるには、最後のワクチン接種から14日経過している必要があります。最後のワクチン接種から14日以内に入国する場合は、入国時の検査と、陰性証明が出されるまで自宅待機となります
2). ワクチン接種証明が不備の場合、アイスランド到着時5〜6日間の隔離後の2度のPCR検査を受ける必要があります。
3). 入国時のPCR検査の陰性証明と隔離。
* アイスランドへの出発72時間以内に発行されたPCR検査の陰性証明
* アイスランド到着時5〜6日間の隔離後の2度のPCR検査を受ける必要があります。
* 隔離期間中、公共交通機関の利用、買物など他人との接触は避けなければなりません。
* 2度目のPCR検査後、陰性が確認された場合、隔離免除されます。
自主隔離期間中に症状が見受けられた場合、速やかに保健当局に連絡する必要があります。規則に従わない場合、罰則を受けることになります。
上記の規定に従わない場合、法律により罰金が課せられます。
例えば、入国時の有効なPCR陰性証明の不提示、検査拒否の場合はそれぞれ100,000krです。
場合によっては入国拒否される可能性もあります。
アイスランド入国時の検査免除について
下記条件に適合する場合、入国時の検査が免除されます。
1)2005年以降に誕生している人。
自主隔離期間中に症状が見受けられた場合、速やかに保健当局に連絡する必要があります。規則に従わない場合、罰則を受けることになります。
上記情報は事前通告なしに変更される場合があります。詳細はリンクからご確認ください。