ボルガルフィヨルズル (Borgarfjörður)

ボルガルフィヨルズル(Borgarfjörður)とフルインフォッサル(Hraunfossar)やアイスランド第二のラング氷河(Langjökull) をはじめとする美しい自然に囲まれています。ヴァイキング入植初期の頃からの歴史に溢れ、フィヨルドの名前はエイイルスサガ(Egilssaga)の主人公エイイッキ(Egill)の父親スカットラグリィムル(Skallagrímur)が名付けた農家名ボルグ(Borg)から付けられたと推測されています。

ボルガルネス (Borgarnes)
レイキャヴィーク(Reykjavík)から西アイスランドの入り口となるのがボルガルネス(Borgarnes)です。レイキャヴィークから西・北アイスランドへ行くほとんどのバスがこの街を通過するので、ほとんどのバスの最初の停車場所となっています。街にはセトルメントセンターがありアイスランド入植の歴史を振り返ることができます。

デイルダルトゥングクェル (Deildartunguhver)
デイルダルトゥングクェル(Deildartunguhver)は、100℃のお湯を毎秒180L以上の湧出量を誇るヨーロッパ一の温泉です。温泉は近郊の温室栽培だけでなく、温水パイプラインによりボルガネス(Borgarnes)や、64km離れたアクラネス(Akuranes)至るまで供給されています。
(注意)近づきすぎてやけどしないように。温泉卵などをすることは禁止されています。 

レイクホルト(Reykholt)
レイクホルト(Reykholt)を有名にしているのは、中世アイスランドの政治、歴史、文学家であったスノリ・ストゥルソン(Snorri Sturluson)が滞在していたことです。教会近くには彼が利用していたとされる温泉が残されています。

フルインフォッサル (Hraunfossar)
フルインフォッサル(Hraunfossar)は幅約1,000mにもわたり溶岩台地から流れ落ちるアイスランド版、白糸の滝です。西暦930年ごろの噴火によって形成されたハッキムンダル溶岩(Hallmundarhraun)を抜けた地下水がクヴィタアゥ(Hvítá)と出会うところで一斉に流れ落ちてきます。緑に覆われた溶岩台地から湧水が幅1,000 m近くにわたりゆっくりと流れ落ちる様子はカメラで全体を同時におさめることができません。1987年よりフルインフォッサルはバルトナフォス(Barnafoss)を含め周辺が保護地域となっています。

バルトナフォス (Barnafoss)
バルトナフォス(Barnafoss)は、フルインフォッサル(Hraunfossar)から徒歩5分のところにあります。狭く曲がりくねった水路を毎秒80㎥水が勢いよく流れて落ちる様子を見ることができます。言い伝えによると、2人の男の子がこの滝にかかっていた天然の石橋から足を滑らせ、落ちたことに由来しています。子供を失った親はその石橋を打ち壊したという。1987年よりバルトナフォスはフルインフォッサルを含め周辺が保護地域となっています。

ヴィズゲルミル (Víðgelmir)
ボルガルフィヨルズル(Borgarfjörður)のハットルムンダルフルイン溶岩(Hallmundarhraun)は西暦930年ごろの噴火で形成され、その地下にあるヴィズゲルミル(Víðgelmir)はアイスランドで一番大きな溶岩洞窟であるだけでなく、世界でも有数の大きさの溶岩洞窟となっています。付近の農家は、古くは1011年のサガにも登場するほど古い農家となっています。洞窟の中からは人が住んでいた痕跡も発見されています。洞窟は1993年から保護地域となっています。