南海岸 (South Coast)

レイキャヴィーク(Reykjavík)からアイスランド最南端の町ヴィーク(Vík)までの南海岸は山頂部分を覆う美し氷河、山肌を流れ落ちる滝、天候によってその姿を大きく変化させる海岸線など見所にあふれています。

セルフォス (Selfoss)
南部アイスランドの入口で商業、経済の中心として役割を果たしている。街の中を川が流れていてるが橋によって結ばれている。街の中を蛇行しながら流れていく川沿いを散歩するのもいいものである。

ショゥルスアゥ (Þjórsá) ウリザフォス (Urriðafoss)

ショゥルスアゥ (Þjórsá) ウリザフォス (Urriðafoss)
アイスランド中央部にあるホフス氷河(Hofsjökull)などを水源とする、全長230kmのアイスランド最長の川ショゥルスアゥ(Þjórsá)に落ちる、ウリザフォス(Urriðafoss)はそれほど落差がありませんが、毎秒370㎥とアイスランドでも屈指の水量を誇ります。

セリヤランドスフォス (Seljalandsfoss)

セリヤランドスフォス (Seljalandsfoss)
セリヤランドスフォス(Seljalandsfoss)は南アイスランドを代表する滝の一つです。何といってもセリヤランドスフォスでは滝の裏側を歩いて通ることができるのが素晴らしさとなっています。ヘクラから国道を東へ向かうと切り立った崖に一本の糸を垂らしたような光景が目に入ってきますが、それがセリヤランドスフォスです。スコウガフォスほどの力強さはないものの、引き込まれるような魅力を持つ高さ65mの滝です。
冬季、凍結時は滝裏側遊歩道と両側の階段は閉鎖されます。

セリヤランドスフォス (Seljalandsfoss) 夕陽の時間を確認すればこんな景色も可能!
スコゥガフォス (Skógafoss)

スコゥガフォス (Skógafoss)
高さ63mのスコゥガフォス(Skógafoss)は南アイスランドを代表する雄々しい滝として知られています。滝壺近くから見上げる、絶壁の上から落ちてくる滝を眺める瞬間は圧巻です。ぜひとも滝壺近くまで近づいて力強さを感じて欲しいものです。往復30分以上かかりますが、滝右側の階段から展望デッキに行くことができます。
スコゥガフォスにも言わずと知れたヴァイキング伝説があり、宝のぎっしり詰まった箱がこの滝の裏側に隠され、太陽の光が滝に差し込んだ時に宝が光り輝くとか・・・。実際、2人の勇敢な若者が滝の裏側に入り、指輪を見つけたという逸話もあります。

スコゥガフォス (Skógafoss)
スコゥガフォス展望デッキから (Skógafoss)

スコゥガフォスがある南アイスランドの小さな集落、スコゥガル(Skógar)は、南アイスランドでも移住初期からの歴史を持つ地域となっています。スコゥガル民俗博物館(英語)には民俗学、交通博物館、野外博物館から成る展示があり、アイスランドの歴史を垣間見せてくれます。美しい氷河を背景に牧草地帯が広がっています。周辺はセリヤランドスフォス(Seljalandsfoss)、エイヤフャトラ氷河(Eyjafjallajökull)などの自然にあふれています。また数多くの滝を見ながら楽しめるフィムォルズスハゥルス(Fimmvörðuháls)のトレッキングコース起点、終点となっています。

エイヤフャトラ氷河 (Eyjafjallajökull)
2010年3月に火山噴火が発生し、エイヤヒャトラ氷河(Eyjafjallajökull)横を真赤な溶岩が流れ落ちていくという稀に見る姿を見せてくれました。最初の噴火は3週間ほどで鎮静化しましたが、4月の噴火では噴煙が高く上がり、火山灰が拡散し、北大西洋を行く航空機への障害となり数ヶ月に渡り航空機の運航に支障をもたらす原因となりました。

フィムヴォルズスハゥルス (Fimmvörðuháls)
フィムヴォルズスハゥルス(Fimmvörðuháls)はスコゥガル (Skógar)とソゥルスモルク(Þórsmörk)をつなぐ人気のトレッキングルートです。スコゥガルから始めれば左側に無数の滝を目にしながら進むことになります。詳細はソルスモルクで。

ソゥルヘイマ氷河 (Sólheimajökull)

ソゥルヘイマ氷河 (Sólheimajökull)
南アイスランドのミィルダルス氷河(Mýrdalsjökull)を源とする長さ約11km、幅1〜2kmのソゥルヘイマ氷河(Sólheimajökull)は誰もが手軽に観光できる氷河です。標高1,350m付近から山間を曲がりくねって標高100mまで落ちてきている氷河は訪問者の心を魅了します。
2000年頃は現在の駐車場近くまで氷河が伸びていましたが、年々縮小しています。2011年から氷河湖がゆっくりと形成され始めました。氷河湖の水深は約60mでこれからも拡大していくと予想されています。
駐車場から約15分の散策となり、氷河を見渡せる場所に展望場所が設置されています。展望場所から先は氷河の後退で足元が悪くなっています。また氷河と地面の境界が不明瞭で危険となっています。
展望場所から先は氷河トレッキングなど必要な装備をした人が進むことができます。標識を無視する人もいますが、安全のため守ってください。

ソゥルヘイマ氷河 (Sólheimajökull)
ソゥルヘイマ氷河 (Sólheimajökull)

氷河をもっと近くで楽しみたいのであれば、氷河トレッキングツアーがお勧めです。料金にはアイゼンなどの装備も含まれているだけでなく、資格あるガイドが安全に注意しながら氷河を楽しませくれます。

レイニスフャラ (Reynisfjara)

レイニスフャラ (Reynisfjara)
アイスランド最南端の街ヴィーク(Vík)の山を隔てた反対側の海岸線となるレイニスフャラ(Reynisfjara)には火山活動でできた立派な柱状節理が海岸線に雄々しくそびえ立っています。海岸は細かな黒石で覆われ、堆積した土砂などとなだらかな海岸線を形成しています。近くには牧草地が広がり、羊が山の斜面で自由に草を食んでいるの目にすることができます。(注意)海岸は波が荒く、呑みこまれると一大事になります。潮の満ち引きや波には十分注意してください。

レイニスフャラ (Reynisfjara) とディルホゥラエイ (Dyrhólaey)
ディルホゥラエイ (Dyrhólaey)

ディルホゥラエイ (Dyrhólaey)
国道からもはっきりと目にすることができ、南アイスランドの目印とも言える、ディルホゥラエイ(Dyrhólaey)は高さ約120mの切り立った崖とその足元に空いた大きな穴が目印となっています。麓から灯台までは少し急斜面となっています。崖の際まで行くと、足元で打ち付ける波を感じることができます。夏にはパフィンナなどの海鳥が繁殖のために飛来します。
(注意) 5~8月にかけて海鳥の繁殖のため立ち入りが禁止されます。

ヴィーク (Vík)

ヴィーク (Vík)
アイスランド最南端の街ヴィーク(Vík) 。羊毛の産地として知られている。海と山に挟まれた、わずかな場所にあるひっそりとした集落。夏には無数のキョクアジサシが繁殖に来て飛び交っている様子を見ることができます。

地図の選択 (Google マップ左上アイコンから南アイスランドを選択してください。)