アスキャ (Askja)
ヴァトナ氷河(Vatnajökull)の北部に位置する、アスキャ(Askja)周辺は、アイスランド中でも秘境中の秘境と言える場所で、夏の一時期しか入ることができません。アスキャはNASA宇宙飛行士が月面に行く前に訓練に来た場所としても知られています。2014年には割れ目噴火によってホルフルイン溶岩(Holuhraun)が形成されるなど、アイスランドでも有数の火山地帯となっています。R1からの道中、アイスランドの山の女王とも呼ばれるヘルズブレイズ(Herðubreið)などの美しい山だけでなく、たくさんのトレッキングコースもあるので時間をとって十分楽しんで欲しいものです。
オゥダゥザフルイン (Ódáðahraun)
面積約約4,400㎢、標高800〜1,000mに広がるオゥダゥザフルイン(Ódáðahraun)は、幾度にも渡る火山活動で形成された溶岩や砂からなるアイスランド最大の溶岩地帯と成っています。一番古い溶岩は約12,000年前と推定されています。まさに、別の惑星にきたのではないかと感じさせるような光景が次から次へと広がっていきます。
ヘルズブレイズ (Herðubreið)
ヘルズブレイズ(Herðubreið)は、アイスランドの山の女王と言われる美しいテーブルマウンテンで標高1682m。遠くからでもその姿を眺めることができます。麓にひろがるヘルズブレイザルリンディル(Herðubreiðarlindir)はアイスランド内陸部の荒野に突如と現れるオアシスで水が沸き上がり、草原が広がっています。麓には山小屋、トレッキングコースが整備されているだけでなく、約7時間の登頂コースもあります。
過去には追放者がこの付近で生活していたこともあり、1774〜1775年にはフャットラ・エイヴィンドル(Fjalla-Eyvindur)が冬を過ごしたことでも知られています。
ドレカギル (Drekagil)
アスキャ(Askja)へはここの駐車場から徒歩となります。20分ほどで散策できる渓谷で、渓谷の奥に滝があります。山小屋もあり休憩も可能です。
アスキャ (Askja)
アスキャ(Askja)は、アイスランドでも活発な火山のひとつで、アイスランド内陸部にあり、少なくとも3回の火山活動が記録されています。1875年に、わずか数時間の内に2.5立方kmの火山噴出物を出す大噴火を起こし、空洞となったマグマ溜まりが沈降した部分に水が溜まり、面積11㎢、水深220mのウスキュウヴァトン(Öskjuvatn)とヴィティ(Víti)のカルデラ湖が形成されました。最後の噴火は1961年。アスキャとウスキュウヴァトン(Öskjuvatn)。1907年にはドイツからの科学者たちが調査中に行方不明になっています。駐車場から湖までは約2.5km。遊歩道の下が空洞になっているので歩くときに不思議な音がします。
ヴィティ (Víti)
ヴィティ(Víti)はウスキュウヴァトン(Öskjuvatn)の横にある水色の小さな湖で、水温約30℃の温泉が湧いています。大自然の中なので、更衣施設も何もありませんが入浴することができます。湖岸に下りる遊歩道は滑りやすく、また落石の危険もあるので要注意!
クヴェルクフョッキ (Kverkfjöll)
ヴァトナ氷河北部のクヴェルク氷河にある標高1,890mの山。 氷河に覆われた2つのカルデラが尾根を形成しています。アイスランドでも有数の地熱地帯となっていて、氷河と地熱により形成された独特の美しい景色が広がります。いくつかのトレッキングコースが整備されていますが、コースによっては経験が必要とされているので注意が必要です。特に、氷河に入る場合は、装備が必要です。必要な情報は山小屋で入手できます。
ホルフルイン溶岩(Holuhraun)では火星探査用のドローンの研究が行われています。